三 元 九 運


一運は20年であり、一運から九運まである。
20年 × 九運 = 180年
一運・二運・三運を「上元」と言い 一運20年 ×三運で 上元は60年となる。
四運・五運・六運を「中元」と言い 一運20年 ×三運で 中元は60年となる。
七運・八運・九運を「下元」と言い 一運20年 ×三運で 中元は60年となる。
「上元」・「中元」・「下元」で「三元」と言い180年となる。
まとめると、180年を一周期として、その中に三元があり、運がある。

現在は、下元八運であり、2004年から始まり、2023年までである。

この三元の中の九運の中から、現在の八運で最も良い運を取り出し、生かすのが風水師である。

つまり、空間の時間による運の変化を読み取り、運を引き出すのが三元九運の使い方である。

この三元九運は、「天運」を指しており、「地運」は、違う周期で繰り返している。

飛星(下卦圖とも言う)また、替星卦もあるが、これは、必ず地運を考慮に入れる事が大切となる。

現在の運の座星(山星)と向星(水星)に當運八が廻っているところを重視し、観る事が一般の様であるが、このやり方は、大切なところが抜け落ちている方法が出回っている為で、初心者や、一般の方への説明には十分であるかもしれないが、風水師が使用するには、あまりにも御粗末な使い方である。

飛星は、陰宅、陽宅共に、特に周りの地形を重視して、地運と共に使用する。

実際には、飛星には奥深い物があり、読み方が複雑で色々な制約や使い方がある。

玄空學では、「天運」・「地運」・「人運」を合わせ、的確に運の向上に効果を上げているが、挨星運と飛星の読み方は、上記とまったくと言って良いほど、複雑で違う物である。

※下記の表が「天運」の三元九運であるが、他に、「地運」の三元九運が16年〜27年周期で同時に存在する。この「天運」と「地運」を使う事によって、時間による空間要素を読み取って行くのである。

三元九運(天運)年表
上元 一運 1864〜1883年 20年 甲子年〜癸未年 60年 180年
二運 1884〜1903年 20年 甲申年〜癸卯年
三運 1904〜1923年 20年 甲辰年〜癸亥年
中元 四運 1924〜1943年 20年 甲子年〜癸未年 60年
五運 1944〜1963年 20年 甲申年〜癸卯年
六運 1964〜1983年 20年 甲辰年〜癸亥年
下元 七運 1984〜2003年 20年 甲子年〜癸未年 60年
八運 2004〜2023年 20年 甲申年〜癸卯年
九運 2024〜2043年 20年 甲辰年〜癸亥年


三元九運(地運)年表(玄空三元地磁運)
上元
女卦
1864〜1881年 18年 甲子年〜辛巳年 90年 180年

陰爻
6年

陽爻
9年
1882〜1905年 24年 壬午年〜乙巳年
1906〜1929年 24年 丙午年〜己巳年
1930〜1953年 24年 庚午年〜癸巳年
無卦 五運
下元
男卦
1954〜1974年 21年 甲午年〜甲寅年 90年
1975〜1995年 21年 乙卯年〜乙亥年
1996〜2016年 21年 丙子年〜丙申年
2017〜2043年 27年 丁酉年〜癸亥年

天運、地運を紐解く、少し補足兼ヒントを入れておこう。
天運の場合、水局三合の歳で始まり、木局三合の歳で一運が終わる。
地運の場合は、全て四正の歳から始まる。そして終わるのは、四正の前の歳である。
この、天運と地運の交媾が、運を強くする鍵である。

二 元 八 運

■二元八運
二元八運とは,天運を20年ごとに分けて、上元90年、下元90年として合計で180年としたものである。考え方は、天運の三元九運と同じで、各運の始まりも終わりもほとんど同じであるが、五運の扱いが違っている。五運の20年の前10年は上元の四運に入れて、五運の後10年は下元の六運に入れるのが特徴である。この二元八運で挨星圖を作製した時にも、見方に特徴がある。

それは、5の扱い方である。それは、講座に譲るとして、日本でも、この三元九運を使用して、挨星運(あいせい)運を算出し、二十四山の運や各方位の運の善し悪しを出す方法も浸透してきたようであるが、挨星運は、座山と向きの星を廻して算出するが、まだ日本に出まわっている理論は、初歩の物である。

陽宅では下元時には、向きに六、七、八、九が入り、座山に一・二・三・四運が入れば運があると考える

さて、運が有るとはどうゆう事なのか?

挨星では、もっと深い部分を知らないと、「運が有ります。良かったですね」で何も変わらずに終わってしまう。

しかし、このやり方で運を掴んでいるのは、皆無であると言って良いだろう。それは、本来の看方をあまりにも簡素化した為に、このやり方を使用した場合、座山によっては運が悪くなる可能性も大であるから、初學者の場合気を付けなければならない部分である。