坐山と向

mon1座山とは、人で言えば”背中”にあたり、その”家”や”墓所”の性格や運の旺衰が看て取れます。座山は、玄関(または墓所)の前より、そのものを看たときの方角を言います。座山の決め方は門や周りの環境で、座山の取り方を変える場合がありますが一般には陽宅の場合”玄関”、陰宅では、墓の竿石の向きの180度反対の方向を指します。陽宅や陰宅は、その座山と向きに対しての”龍”や”水”、”峯”、”案山”、”祖山”などの関係を看て行くのです。
例えば,些子水法の場合で座山が二十四方位で”子”山で、自分の前を通る”水”の最初が”未”の方向から入ってきていれば”貪狼生気水(たんろうせいきすい)”となり良い気が入ってくることとなりますが、八殺水(はっさつすい)となる為使えません。この場合は、仕事での発展は望めますが、トラブルがつきまといます。このように、座山と”水”の入ってくる関係や、出て行く関係を看て、合っていなければ、それを直していきます。また同じように、”龍”との関係や、峯(山)との関係を看ていきます。

向は、座山がわかれば180度反対の方向を指します。つまり”玄関”や”墓所の竿石”の向いている方向を言います。ですから”座山”が決まれば当然”向き”も決まってくるのです。このことを”立向(りっこう)を定める”と言います。向きも座山と同じように、”向き”と”水”の関係や”峯(山)”と”龍”の関係を看て、どのような関係にあるかによって”旺・衰”つまり”吉凶”を看ていくのです。一説には、向きは、陽宅を看て、座山は、陰宅を看る・・・・などとある場合がありますが、実際は、陽宅、陰宅共に”座山”も”向き”も使用します。ただ、看方の方法が違うだけなのです。

座山の決め方は色々あり、マンションなどは、マンション自体の入り口で決める場合もありますし、各部屋のドアをもって決める場合、広い窓のある方を向きとする場合など様々ありますが、これは、看る風水の方法が違う事によって生じる違いであるので、座山の取り方が正しいとか間違っているとかの問題ではありません。

その看法に合致している座山の取り方が、正しい座山の取り方で合って、その看法と合致していない座山の取り方が間違っていると理解すると、その風水師の看方を聞いて、座山の取り方を見れば、おのずと風水師の腕が見えてくると思います。



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